すごいぞ川崎!「地方の時代」リターンズ!

川崎市市民ミュージアム
「テレビドキュメンタリー '80年代からの検証」
http://www.kawasaki-museum.jp/cinema/
市民ミュージアムは1981年から2001年まで、川崎市・神奈川県・NHK日本民間放送連盟の協力により「地方の時代」映像祭を開催し、開催以来、博物館として初めてテレビ番組の収集・保存に着手しました。高齢化社会少子化、貧困、格差などの社会問題は‘80年代から顕在化し、テレビドキュメンタリーは数々の問題を提起してきました。映像を通して問題を直視し、次世代に向けた未来像を考えるとともに、地域の創生や市民社会のあり方などを捉えなおします。》

われらがシミミュー、今年もすごい特集が始まりますねー。*1
さすがは「地方の時代」映像祭・発祥の地。
とりあえず7月下旬の戦争特集までをまとめておきます。
ほんとは毎週通いたいところですがそうも行かず(;_;)
6/21の『その時 老人は買った 高知市でのSF商法』とか
7月の原発立地大特集(スゴい!!)に照準を合わせていきます!


(★の番組は横浜・放送ライブラリーでも視聴可能)

05月23日(土)
11:00〜
信越ところどころ『企業移転』
1984年 29分 NHK甲府


14:00〜
『さよなら国鉄 民営三陸鉄道株式会社の誕生』
1982年 49分 NHK仙台 [演]船山真、片野則秋、中里堯
廃止か否かの選択を迫られているローカル線の現実と、自分たちの手で鉄道を存続させようと動き始めた岩手県の釤第三セクター釤を取材。
国鉄清算されたか 検証・分割民営化から2年』★
1989年 50分 札幌テレビ [演]及川道夫
1987年4月の国鉄分割・民営化から2年を経て表面化してきた問題点を指摘し、民営化とは何であったかを問う。

05月24日(日)
11:00〜
『あしたを創る 活力ある地場産業群』
1981年 30分 IBC岩手放送


14:00〜
『吉野杉箸白書 岐路に立つ地場産業
1985年 28分 下市町情報センター [演]横田等
吉野杉の香り高く、裂けやすい材質を利用した日本独特の割り箸は、明治10年奈良県下市町で考案された。一方、戦前に下市町の技術を習得した吉野村の箸業者は、機械化に成功し出荷量で下市町をしのぐまでに成長した。
『ザ・サバイバル 技術革新の嵐の中で』★
1985年 59分 富山テレビ [演]青柳良明
大都市の過密解消と工業拠点の分散を狙った富山県の「新産業都市構想」は、2度におよぶ石油ショックによって挫折した。生き残る道はあるのか。

05月30日(土)
11:00〜
『わが故郷は消えても…』★
1982年 50分 東海テレビ [演]山内公明
ダム建設により全村水没の運命にある岐阜県徳山村の5年間の記録から、故郷とは何かを考える。


14:00〜
『消える村』
1985年 60分 東海テレビ
『天狗のすむ山』★
1990年 70分 石川テレビ [演]赤井朱美
山麓で自給自足の生活を送る伊藤常次郎さん。人が自然と共に生きていく姿を詩情豊かに描く。

05月31日(日)
11:00〜
『破産 ある畜産農家の光と影』
1989年 37分 山形放送 [演]佐藤文彦
山形県櫛引町で肉牛飼育の大規模経営を行っていた佐々木さん。農協からの融資が重い負債になり、破産を決心する。


14:00〜
『負債の構造 ある農民の死』
1988年 52分 北海道放送 [制]沢井和則、石崎岳
ひたひたと押し寄せる農産物市場開放の波の中、北海道の農村で進む離農の流れ。農業負債の重圧に耐え切れず死を選んだ2人の農民の姿から、日本の食料基地といわれる北海道の実態を追う。
『蒲田・町工場物語』★
1987年 45分 NHK [演]佐藤幹夫
零細な町工場が軒を接する東京・蒲田。円高不況、失業、地価高騰などの中で生きる人々を描く。
『五平太流転 高島礦閉山の記録』
1987年 55分 九州朝日放送 [演]中村元
1986年11月、長崎県高島礦が閉山した。九州最後のヤマの一つに生き、閉山に巻き込まれた人々の流転の生き様を描く。

06月06日(土)《学校がなくなるとき》
11:00〜
『てっぽんかっぽんの咲く分校』★
1981年 40分 日本海テレビ [演]福本俊
鳥取県の山奥。二年男子と先生、ふたりだけの日本一小さな分校が3年ぶりに新入生を迎える。
『てっぽんかっぽんの詩 大谷分校の春』★
1984年 45分 日本海テレビ [演]福本俊
中国山地の谷あいにある鳥取県三朝町立南小学校大谷分校。先生も含めて僅か3人の分校生活を取材。


14:00〜
『てっぽんかっぽん物語 サヨナラ大谷分校』★
1986年 55分 日本海テレビ [演]福本俊
山の分校で明るく成長した少女の小学校入学から卒業までを追いながら、教育の原点を考える。
『学校がなくなる 山形県温海小巌川分室』
1984年 30分 NHK仙台
小学校の統廃合をめぐる町当局と住民の対立を密着取材し、地域にとって学校とは何か、教育の原点とは何かをさぐる。
『さよなら山瀬分校』
1991年 40分 ケーブルステーション北九州 [演]池田真由美
佐賀県浜王町山瀬は人口26人の過疎集落。1991年3月で児童がひとりもいなくなる分校が休校となった。1983年、池田先生夫妻が赴任してからの8年間の記録。1984年以降毎年制作されたシリーズの第7作。

06月07日(日)《やすらかな死をもとめて》
11:00〜
老いてひとり』
1984年 47分 東海テレビ
老いの村 伊那谷からの報告』
1986年 48分 信越放送 [制]小林晋作
伊那村の65歳以上の全老人にインタビューした『山村の老人は今』(1982)を紹介しながら、4年間で村はどう変化したかを観察していく。


14:00〜
『生きる 聖隷三方原病院 ホスピス病棟』★
1983年 50分 テレビ静岡 [演]田島良郎、佐藤正樹
浜松市に1981年に誕生した日本初のホスピスで、末期ガン患者の日常生活を取材。生きることの意味を考える。
『しんぼう 死をみすえて 川口武久』★
1986年 54分 南海放送 [演]弘岡寧彦
筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病を背負いながらも、同じ病に苦しむ全国の患者たちの組織化を目指し活動を続けた川口武久さんの4年間。
『ここに家族あり』★
1987年 53分 石川テレビ [演]赤井朱美
障害者の自立を支援する夫婦と、施設での生活に終止符をうち、社会の一員として懸命に生きる6人を追う。

06月13日(土)《生きていくために大切なもの》
11:00〜
『産声が聞きたい』
1982年 48分 テレビ静岡
『鈴のあしおと』
1982年 49分 NHK松山 [出演]原田美枝子
空海は自分の生まれた四国の地に88の礼所を残した。宗教や信仰の枠を超えて、遍路道を巡る人々の心の風景を描く。


14:00〜
『終の家 託老施設 アタゴ学園日記』
1989年 45分 信越放送 [演]岩井まつよ
『明日への道 遥かなるべーテル』
1981年 55分 静岡放送

06月14日(日)《たすけあう社会》
11:00〜
『'81国際障害者年によせて ともに生きる 2人の中学生』★
1981年 24分 関西テレビ [制]隅田哲郎
40歳を過ぎて夜間中学で学ぶ脳性マヒ患者の男性。重度の脳性マヒだが、地域の普通中学校へ進んだ男子生徒。2人の中学生の日常から、障害者と健常者がともに生きる喜びを分かちあえる社会のあり方を探る。
『かるたの青春 ろう教育への挑戦』
1982年 50分 テレビ山口 [演]西村寿美雄
6年連続で小倉百人一首クイーン戦に優勝した堀沢久美子さん。聴覚障害児のかるた指導に情熱を傾ける若い教師を追う。


14:00〜
『鐘の音よ響け』
1981年 54分 高知放送
『くちびるの詩』
1982年 26分 宮崎放送 [演]河野邦夫
終戦直後、爆薬処理中の事故で両眼と両手首を失った守山宗一さん。しかし彼は3年かかって唇で点字を読むことをマスターし、今は英数塾を開く傍らで多彩な趣味を自分のものとしている。
『のぞみ5歳 手さぐりの子育て日記』★
1986年 45分 NHK金沢 [演]阿部真人、中村儀朋
金沢市に住む全盲の夫妻が、障害を乗り越えてひとり娘を育てている。家族の原点を見つめた5年間の記録。

06月20日(土)《生きるちから》
11:00〜
『姉妹 六歳 春』★
1982年 55分 関西テレビ [演]堤田泰夫
病院の哺育器の中で未熟児網膜症となり、姉は手術で失明を免れたが妹は手遅れで全盲となった双子の姉妹。3歳から6歳までの成長を記録。
『良司君の一年 光なき障害をこえて』
1983年 30分 NHK松山
愛媛県新居浜市に住む星加良司くんは、盲目の障害をもちながら普通科の小学校に入学し、一年生の学業を終えた。良司くんの一年間を振り返る。

14:00〜
『脳性マヒ文恵の熱い夏』
1983年 30分 高知放送 [演]弘間善郎
高知市越前町に住む竹崎文恵さん(32歳)は、養護学校で知り合った男子学生と文通を続けていたが、筋ジストロイーにかかっていた彼は22歳でこの世を去った。文恵さんは二人の交際の記録を本にまとめ、彼の墓前に捧げる。
『直宏くんの挑戦』
1988年 50分 日本海テレビ [演]古川重樹
鳥取県の山あいの里に住む沢田直宏くん(6歳)は、先天性のじん不全で週4日の人工透析を受けている。直宏くんが小学校に入学するまでの6年間の生活を追いながら、臓器移植の厳しい現実を考える。

06月21日(日)《信頼の喪失》
11:00〜
『その時 老人は買った 高知市でのSF商法』★
1985年 30分 高知放送 [演]弘間善郎
短期間、貸し店舗などで健康食品や羽毛ふとんを売るSF商法(催眠商法とも)に集まった客は、大半が老人。常連も多く、毎日数千円の買い物をする人もいる。なぜ彼らはそこに集まるのか。
『そして山は荒廃した 山林切り売り商法を追う』★
1986年 45分 NHK函館 [演]上田一司、鈴木祐司
北海道の山が「夢の大地」として都会の人たちに売られている。そこには、戦後開拓者たちが老い、後継者もないため土地を手放さなければならない現実がある。


14:00〜
『信頼 一枚の診療明細書から』★
1983年 54分 富山テレビ [演]青柳良明
「架空水増し請求」「脱税」など、医師に対する不信感が高まる中で、富山県医師会長が診療明細書発行に向けて行動を開始した。
『おっちゃんの裁判 身振り手振りの11年』★
1992年 45分 山陽放送 [演]曽根英二
読み書きも手話もできないろうあの男性が窃盗容疑で逮捕された。彼の11年間の裁判を追いながら、身障者・生活弱者には住みづらい社会を告発する。

06月27日(土)《故郷へのつよい想い》
11:00〜
『君は故郷が好きか 今 一村一品運動は』
1986年 54分 北海道放送
留寿都村でハム・ソーセージ作りに挑む内山道博さん(29歳)をはじめ、一村一品運動に取り組む北海道の若者たちの情熱を描く。
『当世 里の味 ある山間の町と村から』★
1986年 53分 青森放送 [演]木村碰介
手作りの味を忘れ去ろうとしている農家の人たちの食事情を、この地方で育った料理人の目で考えるリポート。


14:00〜
『尋ねまほしき 県歌・信濃の国
1984年 47分 長野放送
『清ら島や奄美 関西・望郷の島唄
1986年 44分 NHK鹿児島 [演]石井伸嘉
兵庫県尼崎市と西宮市の間を流れる武庫川の河川敷で、奄美出身者による「関西島唄祭り」が開かれた。関西で奄美の伝統を守りながら暮らす人々の姿と、島唄に託された望郷の念を描く。

06月28日(日)《外国人といわれる住民》
11:00〜
『国際化って何だ』
1988年 26分 豊島区 [演]奥山清
区内の18人に一人が外国人となった豊島区。区民ひとりひとりにとっての「国際化」とは何かを、外国人区民の声やさまざまなエピソードから考えてみる。
『閉ざされた海 再入国不許可の帰国』★
1988年 59分 九州朝日放送 [演]中村元
指紋押捺を拒否したまま米国へ留学、日本へ帰国しようとして再入国を拒まれた在日韓国人3世。彼らと日本社会とのかかわりを見つめ直す。


14:00〜
『ゴーさん一家の春 カンボジア難民定住記』
1982年 42分 日本海テレビ [演]福本俊
1981年、祖国を逃れて日本に来たカンボジア難民・ラックゴーさん(53歳)と14人の家族。鳥取県河原町を第二の故郷として定住を始めた一家の、初めての寒い冬の日々。
『三年目の旅立ち ゴーさん一家のニッポン』
1983年 45分 日本海テレビ

07月04日(土)《町おこし村おこし》
11:00〜
『TOGA・世界を演じた小さな村』★
1982年 55分 北日本放送 [演]向井嘉之
人口わずか1200人という日本でも有数の過疎の村、富山県五箇山利賀村。ここで開かれることになった「世界演劇祭」の模様を追う。
『川上からのメッセージ』
1986年 46分 富山テレビ


14:00〜
土門拳の世界』
1983年 30分 NHK山形
山形県酒田市に開館した「土門拳記念館」。ここに収められた作品の中から「古寺巡礼」「筑豊のこどもたち」「風貌」を紹介。
『天下無敵 綱引き日本一 置戸町』
1984年 28分 NHK北見
全日本網引選手権大会で3年連続日本一となった、置戸町の網引き愛好会「人間ばんば一世」。町をあげての網引きフィーバーぶりを紹介。
『沸きたつ町に触れ太鼓 大相撲川根場所』★
1985年 30分 静岡放送 [演]杉崎享史
静岡県榛原郡川根町は「大井川節」にも歌われたお茶と林業の町。過疎対策として企画された相撲巡業に活気づく町の様子を綴る。
『再現!こんぴら大芝居』
1985年 45分 NHK高松
香川県琴平町に現存する日本最古の芝居小屋。中村吉右衛門さん・沢村藤十郎さんの発意で、江戸時代の昔そのままに歌舞伎が上演された。

07月05日(日)《原発の民意》
11:00〜
『ドキュメント 窪川原発の審判』
1981年 54分 高知放送 [制]清水康文
町長リコールで原発計画に反対した高知県窪川町(現・四万十町)の記録。
『ドキュメント'83 続 窪川原発の審判』
1983年 25分 高知放送
全国で初めて原発反対派による町長リコールが成立するも、その後賛成派の町長が返り咲いた窪川町(現・四万十町)。


14:00〜
『核と過疎 幌延町の選択』
1986年 46分 北海道放送 [演]花里康生
高レベル放射性廃棄物の貯蔵施設を誘致した幌延町。原発のゴミを選ばなくてはならなかった町の思惑と人間模様。
原発に映る民主主義 巻町民25年目の選択』
1995年 54分 新潟放送 [演]宮島敏郎ほか
原発計画を跳ね返した新潟県西蒲原郡巻町(現・新潟市)の住民投票から、町民の意識と行動を考える。
プルト二ウム元年ヒロシマ 日本が核大国になる…!?』
1992年 50分 広島テレビ [演]岡原武
国民に見えないところで、核兵器製造物資としてのプルトニウムの連鎖が根づこうとしている日本の矛盾を暴く。

07月11日(土)《原発建設計画の現実》
11:00〜
『はずれの末えいたち』★
1987年 48分 青森放送 [演]木村碰介
かつて満蒙開拓民として外地に送り出され、今や核廃棄物と共に暮らすことを強いられる六ケ所村の人々を描く。
『核汚染の原野 ソ連核実験場セミパラチンスクはいま』★
1990年 43分 広島テレビ [演]徳永博充
ソ連の核実験場・セミパラチンスクで、核被害にあえぐ人々の証言などを集め「核実験による被害は1人もいない」と責任者が断言する裏に隠された真実を追及する。


14:00〜
能登の海 風だより』★
1993年 62分 石川テレビ [演]赤井朱美
原発建設問題で揺れ続ける能登半島珠洲市に住む3人の、自然と寄り添う一年間の暮らしを描く。
『ノーモア ニュークス アメリカにみる核意識』★
1982年 55分 中国放送 [制]沖野理
核兵器廃絶100万人集会でわきかえるニューヨーク、またアメリカ人の核への率直な反応を各地に求め、核大国アメリカの市民の核意識をリポートする。

07月25日(土)《戦争を記録したTVドキュメンタリー》
11:00〜
東京大空襲 最後の攻撃』
1947年 36分 米軍製作(字幕付)
『証言ドキュメント 福岡大空襲 昭和20年6月19日 その日…』
1985年 50分 NHK福岡 [演]村上憲一、滝沢孝司
死者・行方不明者1,146人、罹災戸数12,693戸、罹災者60,599人。当時の福岡市の20%が壊滅した6月19日の空襲の模様を、日米両軍の資料と多くの体験者の証言によって再現する。


14:00〜
『沖縄攻防戦 神風特攻隊』
1945年 20分 米軍製作(字幕付)
『神風特別攻撃隊(前後編)』
1973年 50分 日本映像記録センター

07月26日(日)《戦争を記録したTVドキュメンタリー》
11:00〜
ヒロシマ江田島 二人の語り部
1982年 48分 広島ホームテレビ
『志願兵たちの昭和 最後の兵隊先生』★
1989年 45分 IBC岩手放送 [演]佐藤敏行
第二次世界大戦末期、特別幹部候補生として軍隊に入り、戦後教職に就いた人たちが定年を迎える。教壇で戦争体験を話してきた世代が教育界を去るにあたり、その思いを伝える。


14:00〜
『子供たちは戦争を見つめた』
1985年 30分 NHK北九州
北九州市若松区藤木小学校6年3組の子どもたちは、戦争体験者から話を聞くなどして、8月9日の平和集会で児童劇「生きる命の訴え」を発表した。戦争を知らない子どもたちの目を通して、平和への願いを描く。
『チエと空襲 平成元年の「銃後」』★
1989年 81分 中京テレビ [演]樋口由紀雄
空襲で体が不自由になった父を持つ高校生・脇田智恵さんが西ドイツを訪ねて、被災者に対する国の手厚い援護の実態を知る。

*1:昨夏の「トムス=東京ムービー」特集も他の追随を許しませんでした…→ http://d.hatena.ne.jp/shimizu4310/20140716