「原子力映画まつり」のためのリスト。

shimizu43102011-04-01

▽PR映画@科学映像館
http://www.kagakueizo.org/

■『原子力発電の夜明け』
1966年/39分/東京シネマ+第一原子力産業グループ
内容:わが国初の原子力発電所東海村日本原子力発電株式会社第一号炉の五ヵ年にわたる建設の記録。
http://www.kagakueizo.org/2009/03/post-76.html
■『黎明−福島原子力発電所建設記録 調査篇』
1967年/26分/日映科学+東京電力
内容:福島県双葉郡双葉町および大熊町にまたがる敷地に原子力発電所を建設する計画の認可から建設までの2年半の調査の記録。建設予定地の地質、地層、燐接する海などあらゆる調査の模様が記録されている。
http://www.kagakueizo.org/2010/10/post-319.html
■『福島の原子力
1971年頃/27分/日映科学+東京電力
内容:1966年12月から建設開始した東京電力原子力発電所原子力発電の仕組み、建設工程を詳細に記録した劇場上映用映画。
http://www.kagakueizo.org/2011/01/post-332.html

▽ネットで見られる映像作品
Youtube・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■『3000万の署名 大国を揺るがす〜第五福竜丸が伝えた核の恐怖』
2009年/43分/NHK大阪その時歴史が動いた
内容:1954年、日本の漁船がアメリカの水爆実験で被曝。やがて魚や雨から放射能が検出されると、全国で主婦たちが起ち上がり、核実験反対の署名運動は大きく広がっていく。
http://www.youtube.com/watch?v=rdtAG64FbYI
■『原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略』
1994年/49分/NHK「現代史スクープドキュメント」
内容:「毒をもって毒を制する」 第五福竜丸事件で反核・反米の世論が高揚する中、日米が協力し民間から行った世論形成の全貌を明らかにする。
http://www.youtube.com/watch?v=EbK_OlzTaWU
■『なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所“異端”の研究者たち』
2008年/49分/毎日放送「映像'08」
内容:大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所。ここに脱原発の立場から活動を続けている”異端”の研究者たちがいる。国策である原子力推進に異を唱え、原子力の抱えるリスクについて長年、警告を発し続けてきた彼らの姿を追う。
http://www.youtube.com/watch?v=2bHW8sKLX-s
■『Nuclear GINZA 隠された被曝労働〜日本の原発労働者』
1995年/26分/樋口健二+イギリスChannnel4
内容:原発ジャーナリスト・写真家の樋口健二氏が原発労働者を取材したドキュメンタリー。イギリスのchannel4で放映される。
http://www.youtube.com/watch?v=92fP58sMYus
■『頼れる仲間プルト君−プルトニウム物語』
1991年/11分/三和クリーン+動力炉・核燃料開発事業団
内容:PRアニメーション。プルト君が「プルトニウム入りの水を飲んでも安全」とプルトニウムの安全性を強調していたが、国際的な批判を浴びる。
http://www.youtube.com/watch?v=bJlul0lTroY


□その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■『Qリポート 原発点検労働者の実態』
2011年5月11日放送/7分/琉球朝日放送
内容:沖縄に原子力発電所はないが、出稼ぎ労働者を数多く原発に送り込んできた歴史がある。原発で働く沖縄の労働者の実態を取材した。
http://www.qab.co.jp/news/2011051127756.html

▽テレビドキュメンタリー@横浜・放送ライブラリー(31番組)
http://www.bpcj.or.jp/

■地球時代『いま原子力発電は…』
1977年/25分/東京12ch+放送番組センター+岩波映画製作所/演出:羽田澄子
内容:エネルギー資源、食糧、人口、海洋など、一国では扱いきれない問題が国際的に議論され始めた“地球時代”を考える13回シリーズの第2回。福島第一原子力発電所と、茨城県東海村に建設中の使用済核燃料再処理施設を取材。原子力発電の光と影、現在と未来を展望する。
NHK特集『原子力・秘められた巨大技術 (1)これが原子炉だ(2)「安全」はどこまで
1981年/80分+50分/NHK
内容:あまり知られていない原子力発電の巨大な技術システムを明らかにし、原子力エネルギー問題を考える上での基礎情報を伝えるシリーズ。
JNNニュースコープ『特集・核燃料輸送を追う』
1984年/6分/TBS
内容:原子力発電所の燃料が加工工場から東京都心を通って各地の原発へ運ばれる。その回数は1年に200回にのぼる。
NHK特集『追跡 核燃料輸送船』
1985年/50分/NHK
内容:世界各国の原子力発電に使用される膨大な量の核燃料の輸送の実態はどうなっているのかをリポートする。
■RABレーダースペシャル特集『六ケ所村の二人組合長〜核燃基地の波紋』
1986年/36分/青森放送
内容:世界初の核燃料サイクル基地の建設計画が浮上した青森県・六ケ所村。漁業補償問題をめぐって漁協内で対立、ついには組合長が2人出現という事態に。
■クローズアップ『原子炉解体〜最大の汚染物質はどう処理されるか』
1987年/29分/NHK
内容:1986年12月に始まっている原子炉の解体作業。作業員の放射能被爆を避けるために開発された様々な技術を紹介しながらや作業の手順、汚染物質の処理などを追う。
NHK特集『放射能 食料汚染〜チェルノブイリ事故・2年目の秋』
1987年/46分/NHK
内容:ヨーロッパ各国の住民が見えない汚染と戦う姿をとらえ、原子力発電の事故が多層的に長期にわたって人類に影響を与え続ける実態を明らかにする。
NHK特集『原子炉解体〜放射性廃棄物をどうするか』
1988年/45分/NHK
内容:強い放射線のため、原子炉の寿命は30年から40年。寿命のきた原子炉をどう安全に解体するか、それに伴う大量の廃棄物をどう処理するのか。茨城県東海村の試験炉解体をリポートする。
NHKスペシャル『いま原子力を問う (1)危険は克服できるか 巨大技術のゆくえ (2)原子力は安いエネルギーか (3)推進か撤退か ヨーロッパの模索』
1989年/50分×3/NHK
内容:スリーマイルから10年、チェルノブイリから3年。21世紀に向けて、人類の最大の課題となった感のある原子力についてあらためて考える。
NNNドキュメント'89『反古にされた90万人署名〜北海道“原発議会”の3日間』
1989年/51分/札幌テレビ放送
内容:1988年、「北海道電力泊原子力発電所運転の是非を住民投票にかけてほしい」という直接請求が提出された。有効署名は有権者の約30%、90万人に及んでいる。請求を受けた横路知事は賛否を明らかにせぬまま道議会にゲタを預け、その議会は2票の僅差で直接請求を否決してしまった。
■ETV8『3年後のチェルノブイリ〜広島放射線研究者の現場報告』
1989年/45分/NHK
内容:31人の死者を出したソ連チェルノブイリ原発の事故から3年。現場を視察してきた放射線研究者の話を中心に放射線研究の現状を紹介する。
NNNドキュメント'89 シリーズ・過疎と原子力(1)『核まいね4 六ケ所村・来る日去る日』
1989年/50分/青森放送
内容:世界にも例のない核燃料サイクル施設の開発が進められている下北半島の六ケ所村。カナダ・サスカチュワン州のウラン鉱山近くの先住民族の生活を、六ケ所村と対比取材する。開発によって破壊される生活環境も描き、国策とは何かを問う。
■ドキュメンタリー'90『原発立地はこうして進む〜奥能登・土地攻防戦』
1990年/50分/NHK金沢
内容:石川県珠洲市を舞台に、原子力発電所立地のための可能性調査の段階から始まっている住民と電力会社側との攻防を、土地という観点からさぐる。
NNNドキュメント'90『核・まいね6 いま核燃凍結の村で』
1990年/26分/青森放送
内容:核燃料サイクル基地建設の誘致を進めた六ヶ所村。村内は真っ二つに割れ、村長も12年間、反対派・推進派・凍結派とめまぐるしく変わった。凍結派の土田浩氏が当選した1989年暮れの村長選挙にさかのぼり、その後の六ケ所村の動きを報告する。
NHKスペシャル『調査報告 プルトニウム大国・日本 (1)核兵器と平和利用のはざまで』
1993年/NHK/59分
内容:いま日本の原子力は、ウランを燃料としていた時代からプルトニウムを燃料とする新しい時代への節目を迎えようとしている。日本のプルトニウム政策はどのように受け止められているのか、国際的な視点から見ていく。
NNNドキュメント'93『汚染大地から チェルノブイリの子供たち』
1993年/26分/福島中央テレビ
内容:原発事故による放射能汚染にむしばまれたベラルーシ共和国の子供たちが保養のため来日。半年後、逆にベラルーシを訪れた受け入れ家族の一人は厳しい現実に直面する。
■『能登の海、風だより』
1993年/63分/石川テレビ
内容:原発建設問題で揺れ続ける能登半島珠洲市で暮らす3人の人たちの、自然と寄り添うような生活を1年あまり追い、その中にひそやかに入り込む原発計画の影を描き出す。
■中部NOW『能登に“原子の火”が燃える〜検証・志賀原発の25年』
1993年/28分/NHK金沢
内容:石川県志賀町志賀原発が営業運転を始める。建設発表以来、推進・反対で揺れ動いた町の25年間を関係者の証言で振り返る。
NHKスペシャル『隠された事故報告・チェルノブイリ
1994年/60分/NHK
内容:多くの謎に包まれていたチェルノブイリ原発事故の実態が、ソ連崩壊と共にあらわれた様々な機密文書から明らかになってきた。当時の高官へのインタビューや事故から生還した原発職員らの証言を通じて、真の事故原因が隠された理由に迫る。
■現代史スクープドキュメント『原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略』
1994年/45分/NHK
内容:日本における原子力発電導入の舞台裏にスポットを当てる。
NHKスペシャル原発住民投票〜小さな町の大きな選択』
1996年/50分/NHK
内容:1996年8月4日、新潟県巻町で原発計画の賛否を問う全国初の住民投票が行われ、住民の6割以上が計画に反対の票を投じた。議会の議決こそ民意とする原発推進派と、直接投票こそ民意とする住民たちの2年間にわたる民主主義のあり方をめぐっての攻防を描く。
テレメンタリー'96『謎の16票の行方〜過疎と選挙と原発と』
1996年/26分/北陸朝日放送
内容: 原子力発電所の建設の是非を問うて争われることとなった1993年4月の石川県珠洲市市長選挙。その選挙で発覚した不正やずさんな選挙管理などを追いながら、巨大プロジェクト原発立地が過疎の町にもたらすものを考える。
■神々の詩『わがままな人々〜ウクライナの黒い大地に生きて』
1999年/47分/TBS+ドキュメンタリージャパン
内容:ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発による放射能汚染地域に、今も農業を営む村々がある。汚染された大地を耕し糧を得る人々は、自分たちの信念を変えない。人は彼らを「わがままな人々」と呼んでいる。
■BS特集 世界のこども 未来を見つめて『悲しみを越える歌声〜チェルノブイリ子ども音楽団』
2000年/60分/NHK+アルボス
内容:高濃度の放射能汚染を引き起こしたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故から14年。事故で被曝した子どもと被曝二世で構成される子ども音楽団“チェルボナ・カリーナ”の活動を伝える。
NBS月曜スペシャル『豊饒なる「荒れ地」に〜ある市民団体の10年』
2000年/48分/長野放送
内容:チェルノブイリ原発事故によって放射能に汚染された旧ソ連ベラルーシ共和国への医療支援を目的に設立された「日本チェルノブイリ連帯基金」の10年の成果。
NHKスペシャル『エネルギーシフト (1)電力革命がはじまった〜ヨーロッパ・市民の選択』
2001年/49分/NHK
内容:エネルギーの世界で起きつつある巨大な変化を紹介。電力の分野でもっとも激しい変化が起こっているヨーロッパを追う。
■『原発のムラ 刈羽の反乱〜ラピカ事件とプルサーマル住民投票
2001年/60分/新潟放送
内容:原発交付金の実態と、プルサーマルの受入れに反対する住民運動を追う。
■『反旗を翻した原発の村』
2001年/25分/テレビ新潟
内容:2001年5月、住民投票プルサーマル導入に反対の意思を示した新潟県刈羽村を描く。
テレメンタリー2004『国策の顛末〜珠洲原発29年目の破綻』
2004年/26分/北陸朝日放送
内容:2003年、石川県珠洲市に計画されていた珠洲原子力発電所の計画が頓挫した。半ば“国策”ともいえる原発推進計画が29年にわたってこの地にもたらしたものを描きつつ、原発の今を探る。
■『そして原発は消えた〜珠洲 対立と混乱の29年』
2004年/48分/北陸朝日放送
内容:石川県珠洲市で計画されていた「珠洲原発」は、およそ30年も続く住民の対立を招いたあげくに凍結と決まった。過疎の町を揺るがした原発計画のてん末を描く。
NNNドキュメント'04『勝者なき28年 原発で割れた町は…』
2004年/26分/テレビ金沢
内容:2003年に原子力発電所建設計画が凍結された石川県珠洲市。28年の間、賛成と反対で地元は割れ、住民同士の深い溝だけが残った。何百億の経済効果が消え失せ、振り回された地元の混迷を描く。

多摩図書館所蔵の16mmフィルム(25作品)
http://www.library.metro.tokyo.jp/13/13350.html

■『原子と原子力
1959年/24分/東映教育映画部
内容:原子力の原理、機能及び生産方法を理解させるため、動画、線画を使用し平易に解説する。
■『アイソトープの利用』
1960年/33分/新理研映画+日本科学技術振興財団
内容:全国の研究者によりさまざまな成果が発表されているアイソトープこそ原子力平和利用の最も身近な分野であることが実証された。それについて分りやすく描く。
■『原子力発電の夜明け』
1966年/39分/東京シネマ+第一原子力産業グループ
内容:わが国初の原子力発電所東海村日本原子力発電一号炉の5ヵ年にわたる建設の記録。原子力発電の原理と核エネルギー等を解説。
■『美浜のあけぼの』
1969年/20分/日映新社+関西電力
内容:日本の電力需要は加速度的増加を示し、10年後には2倍以上になるだろう。この作品は安定した電力を求めて美浜に建設される総出力84万キロワットの原子力発電所の建設過程を描くものである。20世紀の科学の粋を集めて、新しい原子の電力が生まれる。
■『新日本海時代』
1971年/33分/岩波映画北陸電力
内容:豊富な電力が富山新港コンビナートを誕生させた。一方北陸の新時代は農村の姿をかえていく。原子力発電所能登に建設されようとしている。新しい地域づくり、明日の北陸の可能性を探っていく。
■『核時代』
1973年/29分/カナダ 国立映画制作庁
内容:カナダの原子力の現状と将来の計画を一般に紹介する。
■『炎と太陽』
1973年/20分/日本シネセル+日立製作所
内容:人間とエネルギーの関係を科学の発達という大きな流れの中でとらえようとする。この映画は化学反応から核反応のエネルギーへ、人間の英知の歩みをたどりながらより幸せな未来に向って考えてみようとする。
■『明日をになうエネルギー』
1974年/20分/鹿島映画+九州電力
内容:原子力発電の基礎知識として、原子爆弾との違いや、原子力発電のしくみ、そして放射線等をアニメーションや実際の原子力発電所でやさしく解説する。
■『核燃料の魔術』
1975年/27分/東映教育映画部+科学技術庁
内容:原子と原子力についての基礎的な問題を、アニメーションや人間をモデルにしてわかりやすく描くとともに、原子炉のしくみやウラン資源の有効な利用を可能にする高速増殖炉の原理などについても説明している。
■『地上の太陽を求めて−私たちと原子力
1976年/30分/日経映画社
内容:ラジオ・アイソトープの医学利用、核分裂反応による原子力発電、プルトニウム利用による原子炉、核融合反応による原子力…これらを通して、開発の歴史、最新技術の開発のあり方を描く。
■『岩礁に築く発電所伊方原子力発電所建設記録』
1975年/30分/シネ・ドキュメント+四国電力
内容:昭和45年、岩盤など自然環境の調査スタート、47年、起工式、52年4月完成をめざして、愛媛県伊方町に進められている工事の模様を、原子炉格納容器組み立ての段階まで、「技術」の面から追う。
■『原子力−明日へのエネルギー』
1977年頃/30分/アメリエクソン・コーポレーション+エッソ石油
内容:核燃料ができるまでを紹介。ウラニウム採鉱→鉱石の精錬→ペレット→金属チューブに入れられ密封→数本ごとにまとめられて燃料集合体に→原子炉へ。
■『原子力発電の安全性を考える』
1978年/27分/読売映画社+日本経済教育センター
内容:原子力発電は安全なのか。発電所の現場や研究所を訪ねて、原子炉のしくみや安全性を紹介。増大するエネルギー需要に応えるためには、原子力発電は必要なのだという立場から解説する。
■『「常陽」臨界へ−新しいエネルギーを求めて』
1977年/28分/毎日映画社+動力炉・核燃料開発事業団
内容:高速増殖炉(原子炉)「常陽」の研究・開発、建設、機能試験、臨界確認までの記録。
■『エネルギー創造−効率よく電気をつくる』
1979年/21分/日本シネセル+日立製作所
内容:電気のつくり方について、ファラデーの電磁誘導を足がかりとして、発電機やモーターの原理を明らかにし、大容量の水力、揚水、火力、原子力発電機の実態を紹介すると共に、ガスと蒸気による複合発電、核融合発電など、未来の発電技術も展望する。
■『21世紀へつなぐ−エネルギー源の多様化をめざして』
1979年/35分/岩波映画電源開発
内容:オイル・ショック後、石油供給は不安定な状態が続いている。石炭のみなおし(火力発電)、揚水式発電、原子力発電、太陽エネルギーの利用、地熱発電など、電力の安定供給をめざす国策会社の電源開発?の活動の模様を紹介する。
■『原子力発電とその安全性』
1981年/29分/鹿島映画+日本経済教育センター
内容:私たちの豊かな社会を支えるエネルギー資源、石油は、この20世紀の終り頃から生産が減りはじめ、これからは原子力発電の開発に頼らざるを得ないという見方もある。しかし、一連の事故なども起り、原子力発電に対する不安の声もきかれる昨今、この映画では、原子力発電は安全という見地からそのしくみや装置等について説明する。
■『原発切抜帖』
1982年/45分/青林舎
内容:原子力船「むつ」の登場から10年間切り抜いてきた原子力に関する新聞記事を遡って、みせかけの繁栄と豊かさのうちに広島・長崎の体験を風化させ、世界有数の原発大国に変貌していた列島日本の現状を浮きぼりにする。
■『原発はいま』
1982年/49分/映像集団「8の会」+全日本運輸一般関西地区生コン支部
内容:第三の火と呼ばれた原子力。そのエネルギー源としての未来はバラ色であろうか。原子力発電の安全神話は、スリーマイル島敦賀原発事故によってもろくも崩れた。その原発を支えている「被曝要員」と呼ばれる下請け労働者達―この映画は、匿名の証言、極秘資料、隠し撮りなどによって、彼等の恐るべき労働実態を明らかにしてゆく。
■『エネルギーのタイムトラベル』
1985年/28分/鹿島映画+電気事業連合会
内容:人類は、火の利用に始まり、人力・家畜・水・風・石炭・石油・電気そして原子力の利用でエネルギーを獲得してきた。エネルギーの歴史を豊富な海外取材の材料をもとに、アニメ・模型・当時のフィルムも使って編集した楽しい映画。
■『よみがえる砂丘 総集篇』
1985年/28分/日映新社+東京電力
内容:1985年秋、新潟県柏崎市刈羽村にまたがる丘陵地帯に、原子力発電所の1号機が完成した。事前環境調査から工事の各過程を経て、110万kWの営業運転に至るまでの巨大プロジェクトの全貌をつたえる記録である。
■『北薩に築く−川内原子力発電所建設記録総集編』
1985年/29分/RKB映画社九州電力
内容:鹿児島県の北西部に位置し、北薩の政経・交通・文化の中心地川内(せんだい)。川内川の河口近くに、九州第2の原子力発電所が建設された。地域の環境保全対策、地元との協議、地質調査から始まり、工事の各過程を経て、完成までの記録。
■『原子力発電 仕組みと安全性−エネルギー安定確保のために』
1989年/28分/英映画社+日本経済教育センター
内容:現在わが国では35基の原子力発電所が稼働しており出力は総発電量の1/3を占めている。その必要性、安全性については論議が多いが、安全の基本は核分裂によって生じる放射性物質をいかに発電所外に出さないかにつきると述べる。
■『アキラ君の夢』
1990年/18分/岩波映画東京電力
内容:アキラ君は夢の中で電気の精に案内され、先生にそっくりの博士から電気のおこるしくみを教えてもらいながら、火力・水力・原子力発電所の現場を訪れる。また太陽光・風力・潮力・波力など未来の発電についても知る。
■『日立は今−技術は連携する』
1994年/20分/イマジカ+日立製作所
内容:水質保全原子力発電、地域冷暖房システム、光通信や、マイクロコンピューターなど、多岐にわたる高度な専門技術を有機的に結びつけ、科学と技術の連携によって生活の向上をはかる日立の活動を、技術的側面から描く。