#97『爆弾位は手で受けよ』

1941年 作詞:藤田まさと 作曲:江口夜詩
唄:上原敏、浅草〆香、近江志郎、日本橋きみ栄、田端義夫、高山美枝子、三丁目文夫、藤原千多歌

♪ひとつとや 日ごとに高まる浪の音
 太平洋に危機迫る 用意はできたか 合点か
 いざとゆう時ゃ 体当たり ソレ!
 爆弾ぐらいは 手で受けよ
♪ふたつとや 不覚をとるな 恥かくな
 心高まりゃ百万の 敵もひとりで受けて立つ
 いざとゆう時ゃ 体当たり ソレ!
 爆弾ぐらいは 手で受けよ
♪みっつとや 南の護り 国の楯
 我が弟が夫がまた父が いま戦いの真っ最中
 いざとゆう時ゃ 体当たり ソレ!
 爆弾ぐらいは 手で受けよ
♪よっつとや 翼賛一家 一億の
 意地とゆうのはただひとつ 笑って死ぬこと進むこと
 いざとゆう時ゃ 体当たり ソレ!
 爆弾ぐらいは 手で受けよ
♪いつつとや いくさに空襲 つきものだ
     さわぐな 家焼くな 防火の訓練おこたるな
 いざとゆう時ゃ 体当たり ソレ!
 爆弾ぐらいは 手で受けよ


……日米開戦前の空威張りがよくわかる迷作。
今ならSheena Apple姐さんにもぜひご参加いただきたい歌詞ですね。
(♪われ〜ら 時代の風雲児っ ソレ!)


参考記事:戦前日本にはなぜトンデモ軍歌が溢れていたのか<軍歌を見れば、日本がわかる>辻田真佐憲 - 幻冬舎plus

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