▽劇映画(21本)
■『悪魔が最後にやって来る!』1977年/102分/監督:アルベルト・デ・マルティーノ
内容:サハラ砂漠に巨大な原子力発電所を建設するという計画をめぐって起こる、科学では考えられない悪魔と人間との対決を描く。出演:カーク・ダグラスほか。
■『聖母観音大菩薩』1977年/90分/監督:若松孝二
内容:北陸の原発の町を舞台に、“禁断の人魚の肉を食べたものは、永遠の時を苦しみながら生きねばならない“という伝説を生きた女を描く。出演:松田暎子ほか。
■『原子力戦争 Lost Love』1978年/106分/監督:黒木和雄
内容:田原総一朗原作の同題名小説の映画化。原子力発電にスポットを当て、青年ヤクザが目撃した、ある港町の原子力発電所をめぐる賛成派と反対派の利権争いを描く。出演:原田芳雄ほか。
■『チャイナ・シンドローム』1979年/122分/監督:ジェームズ・プリッジズ
内容:テレビ局の女性キャスターが、原子力発電所を取材中に原子炉事故を目撃したことを発端とする、明日にも起こりうる悪夢を描くサスペンス・アクション。出演:ジェーン・フォンダほか。チャイナ・シンドローム コレクターズ・エディション [DVD]
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■『太陽を盗んだ男』1979年/147分/監督:長谷川和彦
内容:東海村の原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、自宅のアパートで原爆の製造に成功した物理教師による様々な脅迫行為と、彼を追う警察との攻防。出演:沢田研二ほか。
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■『ストーカー』1979年/160分/監督:アンドレイ・タルコフスキー
内容:アルカージー&ボリス・ストルガツキーの原作を基に描く観念的SF映画。“ゾーン”と呼ばれる立ち入り禁止空間は原発事故の跡地なのではないかとの推測がある。
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■『真夜中の招待状』1981年/125分/監督:野村芳太郎
内容:田村樹生(小林薫)の兄・和生(渡瀬恒彦)は東海村の原子力研究員だったが、謎の失踪を遂げて……。
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■『シルクウッド』1983年/131分/監督:ジェームズ・ブリッジス
内容:シマロン核燃料製造所の技術者、カレン・シルクウッドによる1974年の原子力委員会での内部告発証言、自身のプルトニウム汚染の発覚と不審死という実在の事件を映画化。出演:メリル・ストリープほか。
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■『人魚伝説』1984年/110分/監督:池田敏春
内容:原子力発電所建設計画を巡って夫を殺された新妻が、一人で復讐のために権力に立ち向かっていく姿を描く。宮谷一彦原作の同名劇画の映画化。出演:白都真理ほか。
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■『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』1985年/105分/監督:森崎東
内容:ドサ回りのストリッパーを中心に、不良中学生、原発ジプシー、娼婦などいわゆるはみだし人間たちの生き方を描く。出演:倍賞美津子ほか。生きてるうちが花なのよ?死んだらそれまでよ党宣言 [VHS]
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■『刑事ロニー・クレイブン Edge of Darkness』1985年/307分/監督:マーティン・キャンベル
内容:イギリスのTV映画。ロ二ー刑事は殺された娘の部屋からガイガーカウンターを発見、彼女が反核組織に深く関わっていたことを知って…。殺人捜査は政府を巻き込んだ巨大な陰謀へと発展する。出演:ボブ・ペック、ジョー・ドン・ベイカーほか。Edge of Darkness: Complete Series [DVD] [Import]
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■『不可思議物語 第4話 ワン・ステップ・ビヨンド』1988年/10分/監督:山川直人
オムニバス映画『不可思議物語』の一篇。爆発事故を起こした原発から走って逃げる男と女と新聞記者。3人の走りながらの会話を、10分間ワンカットの長回しで描く。
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■『夢 第6話「赤冨士」第7話「鬼哭」』1990年/120分/監督:黒澤明
内容:大勢の人々が逃げ惑っている。何があったのかわからない。目の前では赤く染まった富士山が大噴火を起こしている。原子力発電所が爆発したという。目の前に迫る色のついた霧は着色された放射性物質であった…。
霧が立ち込める荒野を歩いていると後ろから誰かがついてくる。1本角の鬼である。彼は昔人間だったが核汚染でこの世界は荒野と化し、彼は苦しみに苛まれるという…。出演:井川比佐志ほか。
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■『昭和群盗伝2 月の砂漠(破廉恥舌戯テクニック)』1990年/61分/監督:瀬々敬久
内容:悲劇的な死を遂げたマラソンランナー円谷幸吉と原発ジプシーを題材にした重厚なドラマが展開される。
■『原発ピンク列島』1990年/60分/監督:伊勢鱗太郎
内容:「原発を求めてバンで日本各地を旅して、原発の見える場所でセックスするというメッセージ性があるのかないのか不明ながらもインパクトだけは強烈な伊勢鱗太郎監督作品。大人計画の松尾スズキ、WAHAHA本舗の村松利史なども出演し原発がらみの寸劇を見せる。『危険な話』がブームになっていた時代の匂いを強く感じさせる一本。」(安田理央氏 http://tokyotopless.com/text/rio/misc/15.html)
■『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』2000年/105分/監督:手塚昌明
内容:1966年、東海村に上陸したゴジラにより原子力発電所が破壊され、日本政府はゴジラの攻撃目標になるため原子力発電の永久放棄を決定。しかし1996年、原子力発電の代替を目標としてプラズマエネルギーの開発が行われていた大阪にゴジラが再び襲来し…。
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■『東京原発』2004年/111分/監督:山川元
内容:東京のど真ん中に原子力発電所を誘致するという、仰天計画のゆくえを描いたコメディ。エネルギー問題や、お役所仕事を風刺したブラックユーモアあふれるドラマが痛快。出演:役所広司ほか。
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■『ザ・マークスマン』2005年/94分/監督:マーカス・アダムス
内容:ウェズリー・スナイプス主演の軍事アクション。原発を占拠したチェチェン反乱軍と米特殊工作員の激闘が、ド派手な銃撃&爆破シーンたっぷりに展開!
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■『みえない雲』2006年/103分/監督:グレゴー・シュニッツラー
内容:ドイツ青年文学賞に輝いた同名小説を映画化。突然の原発事故で混乱をきたす街と、そのなかで強い愛をはぐくんでいく男女の姿を力強いタッチで描き出す。
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■『へばの』2009年/81分/監督:木村文洋
内容:青森県六ヶ所村に住む治は紀美との結婚を間近に控えていたが、勤務先の再処理工場でプルトニウムの内部被曝に襲われる。紀美の父親は被曝による影響を案じて結婚に反対するが…。
■『Edge of Darkness』2010年/117分/監督:マーティン・キャンベル
内容:『刑事ロニー・クレイブン』(1985)のリメイク。出演:メル・ギブソンほか。
▽ドキュメンタリー(21本)
■『原発切抜帖』1982年/45分/監督:土本典昭
内容:“原子力の平和利用”という言葉に懐疑を抱いた土本典昭は、数十年に及びスクラップしていた新聞記事を構成し、原子力発電計画とそこに至る様々な経緯を浮かび上がらせる。新聞記事のみを写した映像と、小沢昭一の軽妙なナレーション、高橋悠治と水牛楽団による奇怪な音楽で構成された世界にも稀な実験映画。
■『海盗り 下北半島・浜関根』1984年/103分/監督:土本典昭
内容:原子力船「むつ」の母港建設で揺れる青森県下北半島にカメラを持ち込み、原子力開発の矛盾を浮き彫りにしたドキュメンタリー。
■『六ヶ所人間記』1985年/171分/構成:山邨伸貴+倉岡明子
内容:青森県下北半島六ヶ所村。「むつ小川原開発計画」に揺れる村民たちを、昔からの生活形態、郷土に対する愛着、住民意識の変化などを五年かけて、インタビュー構成で記録したドキュメンタリー。
■『チェルノブイリ・クライシス 史上最悪の原発事故』1986年/57分/監督:ウラジミール・シェフチェンコ(ソビエト)
内容:1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原子力発電所の原発事枚をめぐるドキュメンタリー。事故から5か月をかけてコンクリートで原子炉を封じ込めるまでを描いたもので、ここで作業する人々の姿を綴る。
■『核分裂過程』1987年/95分/監督:ベルトラム・フェアハーク+クラウス・シュトリーゲル(ドイツ)
内容:ドイツ・バッカースドルフ再処理工場建設反対運動の記録。
■『脅威』1987年/72分/監督:ステファン・ジャール(スウェーデン)
スカンジナビア半島の北部でトナカイの遊牧生活を営むサミ(ラップ)の人々は、チェルノブイリ事故による死の灰の“直撃”を受けた。ラップの人々のチェルノブイリ後を描いた映像詩。ベルリン映画祭特別賞受賞。
■『あしたが消える どうして原発?』1989年/60分/監督:千葉茂樹ほか
内容:この映画は原発労働者であった父をガンでなくした女性が、原発に疑問を持ち始める様子を軸に、当時の原発をとりまく状況を取材していく。
■『下北核半島からの報告 核燃料サイクル』1988年/58分/監督:森弘太
内容:下北半島には原発のみならず米軍基地、原子力船の母港まで存在する。そこに降って湧いた「核燃料サイクル計画」。森弘太、鎌田慧、高木仁三郎という強力なトリオが“下北核半島”というテーマの下、現地から怒りを込めてレポートする。
■『ドキュメント'89 脱原発元年』1989年/105分/監督:小池征人
内容:世界を震撼させたチェルノブイリの原発事故は、原発38基を有する日本でも他人事ではない。何故このような原発が日本に存在するのかということを真剣に考え、今の日本における原子力の意味までも問い質した全国各地でのインタビューを中心とするドキュメンタリー。
■『夏休みの宿題は終らない』1990年/130分/監督:山邨伸貴
内容:核燃料再処理問題の未来を探るべくフランス、英国の核燃料再処理工場周辺の住民にインタビューした記録映画。
■『チェルノブイリ黙示録』1990年/61分/監督:ロラン・セルギェンコ(ソビエト)
内容:1986年4月にソ連のチェルノブイリ原子力発電所で起きた原発事故のその後を取材したドキュメンタリー。
■『第八の戒律』1991年/95分/監督:ベルトラム・フェアハーク+クラウス・シュトリーゲル(ドイツ)
内容:『核分裂過程』の続編。フランスのラ・アーグとイギリスのセラフィールドにある再処理工場のドキュメンタリー。
■『チェルノブイリいのちの大地』1993年/21分/構成:西山正啓/写真:本橋成一
内容:チェルノブイリ連帯基金制作のスライド作品。
■『ナージャの村』1997年/118分/監督:本橋成一
内容:チェルノブイリ原発事故による放射能汚染のため、強制移住区域に指定された小さな村。そこに住む人々の生活を追ったドキュメンタリー。
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■『アレクセイと泉』2001年/104分/監督:本橋成一
内容:原発事故で被災した美しい村を舞台に、そこでの日常生活を通して“大地の尊さ”を浮き彫りにするドキュメンタリー。
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■『田神有楽』2002年/113分/監督:加藤哲
内容:青森県六ヶ所村、核廃棄物の貯蔵基地の建設が進められる村の生活を通して、揺れ動く村人の心境を見つめてゆくドキュメンタリー。
■『こんにちは貢寮(こんりゃお)』2004年/89分/監督:チェ・スーシン(台湾)
第四原発の建設予定地として選ばれた台湾東北部・貢寮郷の住民による反対運動を追ったドキュメンタリー。
http://www.imagef.jp/commodity/d_0944.html
■『六ヶ所村ラプソディー』2006年/119分/監督:鎌仲ひとみ
内容:30年も前から、原子力産業地として翻弄されてきた青森県の六ヶ所村の人々の暮らしを追ったドキュメンタリー。2年に及ぶ取材から、避けては通れない生活に根付いた“核問題”に迫る。
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■『100,000年後の安全』2009年/79分/監督:マイケル・マドセン(フィンランド)
内容:2020年の運用開始を目指し、フィンランドのオルキルオトに建設中の高レベル放射性廃棄物最終処分所“オンカロ”に世界で初めてカメラが潜入したドキュメンタリー。
■『ミツバチの羽音と地球の回転』2010年/135分/監督:鎌仲ひとみ
内容:脱原発を国民投票で決めたスウェーデンと、原発建設に異を唱え、28年間戦い続けている山口県の小島・祝島の人々。2つの国の人々の姿を通し、エネルギーの未来を問うドキュメンタリー。
■『祝(ほうり)の島』2010年/105分/監督:纐纈あや
内容:目と鼻の先に原発建設計画が持ち上がった瀬戸内海の小島を舞台に、自然と共存する人々の生活と、原発反対運動の様子を追ったドキュメンタリー。