♯44『コーヒーと仔犬』 - 4310（昭和94年2月～）

1971年　作詞：藤公之助　作曲：都倉俊一
歌：松島トモ子

♪ブラックコーヒー　じゃれつく仔犬
　ひとり過ごした　白い白い部屋だけど
　赤いアネモネ　青い絨毯
　夢だけ追った　冷えた冷えた部屋だけど
　今では今では　あなたが
♪♪仔犬はあげましょう　さみしい誰かに
　　あなたとふたりよ　明日からは
♪おとなの味を　知ってみたくて
　ひとりで飲んだ　苦い苦いコーヒーも
　ひとりぼっちの　慰めだった
　膝の仔犬も　みんなみんないらないの
　今では今では　あなたが　（あー）
※間奏　（んー、あー）
♪♪（繰り返し）
♪ブラックコーヒー　じゃれつく仔犬
　周りのものは　じゃまよじゃまよじゃまなのよ
　明日になれば　あなたの愛が
　部屋を飾って　腕に腕にいだかれて
　おとなに　おとなになれるの

うわー、かなりかっこいいです……。
アーチストと曲名から童謡かと勘違いしてしまいがちですが、
「本名・奉子（ともこ）の奉は奉天の奉」「3歳の頃に阪妻がスカウト」
「巣鴨プリズンで大喝采」などなど、戦後史とともに歩んだエンターテナー、
トモ子さん26歳当時(！)の意欲作。
歌詞にもある通り「おとな」へのイメージチェンジを
図っていらっしゃった時期なのでしょうか。
和田アキ子さんばりにブラックな曲調にもかかわらず、
けっこうウブな感じの「背伸びした」歌詞がチャーミングです。
（でも彼氏ができたからって仔犬を追い出すのは可哀想な気も……）
あと、くれぐれも「ブラックコーヒー」をミネラル麦茶、
「仔犬」をネコ科の動物に置き換えて歌ってはいけません！