最終日!

shimizu43102010-05-30

『アリサ・ヒトから人間への記録』(1986)
   ↓
科学映画特集
『黒い太陽』(1936)
『X線天文学への道』(1968)
『電波でさぐる宇宙』(1998)
   ↓
『沈黙を破る』(2009)
   ↓
今西錦司 自然科学から自然学へ』(2000)
『生きもの 金子兜太の世界』(2009)

いやー。面白かった。
毎年のゆふいんの上映プログラムって、
そんなに統一感を意識して組んでいるわけじゃなく、
各プログラムを推した人もそれぞれ違っていたりして、
本当にたまたまという感じで順番が決められているんですけど、
それがなぜか「一つの流れ」を生み出すことが
たまにあるんですよね。


たとえば『沈黙を破る』の"国策を疑い始めた"青年たちが
前日の松川賞作品『前事不忘後事之師』の731部隊少年隊員と
観客の頭の中でつながるのは当然としても、
『アリサ』の園児たちと『沈黙を破る』のパレスチナの子どもたちが
「大人を模倣する場面」でつながってしまったり、
今西錦司』で住み分け理論が出てくると
前日の『平成熊あらし』『又鬼』も思い浮かべたり…
さらには、「定住漂泊」を標榜する金子兜太先生の俳句が
前夜祭の『祭りばやしが聞こえる』での
文字通りの漂泊者・ネクタイ売りの砕花さん親子の俳句にまで
繋がってしまうのにはびっくりでした。


その上、各回の本編上映前に流れる映画祭公式スポンサー、
霧島酒造さん&フンドーキン醤油さんのCMまでもが
「一つの流れ」に融合していた!
フンドーキンの「愛する人へ」シリーズ、
向田邦子・和子姉妹編、水木しげる夫妻編、
"肉じゃが担当"の岩下志麻さん編まであってよかったですねー。
http://www.fundokin.co.jp/cm/index.html


そして朝から夕方にかけて、それぞれの映画のお客さん…
親子連れ、科学&天文ファン、社会派&平和派、俳句ファンが
波状攻撃のように詰めかけてくださったのに感謝感激です!