短篇調査団 (99)教室の巻

チャイムが鳴ったら4本立(計120分)
2010年5月13日(木) 19:30〜21:40
上映作品
『谷間の学校』(1956/中村麟子)
『藩校と寺子屋』(1973/福井康雄)
『Pの不満 Tの期待』(1973/酒井修)
『生きものと教室の仲間たち』(1980/内藤誠、写真)
http://d.hatena.ne.jp/tancho/


本格派「いきものがかり」映画の決定版、
『生きものと教室の仲間たち』のドラマティックな展開に
ドキドキ、ワクワクしました。
内藤監督、さすが東映大泉出身といいましょうか、
こういう児童劇も丁寧なカット割で面白く見せてくれますね。
(昆虫撮影の名手・吉田嗣郎さん*1が参加されているのにも注目)
『谷間の学校』は『教室の子供たち』に連なる"文部省映画"の一本として
分校教師の村社会での役割にも着目したナレーションが印象的でした。
『藩校と寺子屋』は別名『絵図に偲ぶ江戸の教育現場』という感じですね。
久米明さんのナレーションが温かい味わいでほのぼのしました。
『Pの不満 Tの期待』は東映教育映画部の巨匠・酒井修監督ならではの
淡々としたドラマ運びの中に巧みに問題提起が込められた社会教育映画。
島田先生役の川副博敏さんによる、とっつきにくいけど誠実な先生像がリアルでした。
お母さんが全員「膝上ミニスカート」という時代風俗にもニヤリ。


ありがとう

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