最近読んだ本。

shimizu43102009-03-15

先月『劇画漂流 上巻』に出会って以来*1
芋づるのように関連書が目に入ってきます…。


滑稽新聞→大阪パック→…→いしいひさいち(飛躍し過ぎ)
手塚治虫と路地裏のマンガたち

手塚治虫と路地裏のマンガたち

マルチクリエーター・酒井七馬先生登場。『新寶島』誕生秘話。
謎のマンガ家・酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影

謎のマンガ家・酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影

酒井七馬センセの日活京都漫画部入りは大河内伝次郎氏の紹介!
(貴重な生き証人・市川崑氏のアッと驚く証言も!)
「漫画少年」物語―編集者・加藤謙一伝

「漫画少年」物語―編集者・加藤謙一伝

上京した手塚先生の昼食は学童社のハムエッグ。
「漫画少年」と赤本マンガ―戦後マンガの誕生

「漫画少年」と赤本マンガ―戦後マンガの誕生

トキワ荘グループと劇画工房グループは同世代。
つげ義春さんや永島慎二さんは両方にリンクするんですね)
劇画漂流 下巻

劇画漂流 下巻

下巻も面白かった〜!日の丸文庫の山田兄弟はもちろん、
要所要所でイイこと言う桜井昌一さん(上図)ステキ!!佐藤まさあき先生の劇画以上に物凄い転落ぶりに絶句!
そして桜井昌一さん関連のエピソード↓はやっぱりステキ!

このとき桜井は、水木しげるとまさに抱き合い心中とでもいうべき出版を続けていた。
(中略)
あるとき印刷屋が自宅まで集金に来てそのボロ家を見て驚いていると、
「出版の拠点や形態はどうでもいいじゃないか、私自身が東考社だ。私がいるところが東考社であり、私が歩いているところが東考社だ。文句あるか!」と名言を吐いた。
(p.216〜217「劇画ブームと『ガロ』『COM』の創刊」)

日本の名随筆 (別巻62) 漫画

日本の名随筆 (別巻62) 漫画

大阪からやって来た劇画ブームを傍で見ていた
水木せんせいの証言も「らしく」て可笑しいです。

出版社に行っても、待遇が全然ちがうのだ。彼らにはイスがすすめられ、喫茶店からとりよせたコーヒーがさし出されるのだった。
(p.76「貸本マンガ界の奇人たち」)

そんな兎月書房に原稿料取りに行った水木夫人(新婚)が
値切られる話は哀しい……。

ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房

日の丸文庫(東京)最後の新人↓
天然まんが家 (集英社文庫)

天然まんが家 (集英社文庫)

さらに時代は下がって、
ヤングコミック」は伝説のみ聞いておりました…
いしかわじゅんさんの休刊追悼マンガが印象に残ってます)
劇画狂時代―「ヤングコミック」の神話

劇画狂時代―「ヤングコミック」の神話


と、いうわけでそろそろ↓これが読みたいです……。

完全復刻版 新寶島

完全復刻版 新寶島

(2000円は安いか高いか?)