『語りつぐ戦争体験』(1979年)収録作品

子どものころ戦争があった 1981年2月14日公開 第二次世界大戦中、アメリカ人を父に持っていることから周囲の人々に迫害され、土蔵に閉じ込められて暮す混血の少女とその家族を描く。日本児童文学者協会と日本子どもを守る会が編集した「語りつぐ戦争体験」の中の"混血少女の死"を中心に映画化したもの。監督は松竹労組大船分会委員長で、この作品がデビュー作となる斉藤貞郎。

https://www.shochiku.co.jp/cinema/database/04100/ 

 

語りつぐ戦争体験 1 ぼくもわたしも梅の花

日本児童文学者協会●日本子どもを守る会編 草土文化 1979年8月25日初版

*子どものとき戦争があった*

七つボタンと豚の尻/堀田三郎 きき書き 堀田勝美 6

混血少女の死/稲角良子 12

炭鉱の捕虜/高橋功 25

中国に妹をのこして/木村和嘉子 34

*わが戦記*

ひんまがった日本刀/松山善次郎 きき書き 来栖良夫 46

南十字星の下の青春/新井国平 56

第三二号駆潜艇岩村忠雄 65

疎開のうた*

大豆ふたつぶと本一冊/岡由岐子 95

のこされたはがき/台スミ子 105

ぼくもわたしも梅の花/斎藤和子 117

欄間/東政治郎 123

*かくされていた戦争*

テニアン島の囚人部隊/石橋無事 きき書き 池田夏子 131

秘密の地下工場と朝鮮人/金今出 田村義正 きき書き 池田久子 141

*村のはなし・町のはなし*

動物たちをころす/福田君枝 153

正直ものがバカをみた/今村千春 166

米つき千三〇〇回/松島晃良 171

煙のでない煙突/きき書き 佐々木栄子 178

十五年戦争と戦争体験―あとがき― 来栖良夫 187

 

語りつぐ戦争体験 2 生きとってよかった

日本児童文学者協会●日本子どもを守る会編 草土文化 1979年9月25日初版

*子どものとき戦争があった*

なぐる/村上和子 6

ふるさとの風景/坂井凞(ひろ)子 12

カバの歌/竹沢玲子 18

異国の土に/山本洋子 25

*わが戦記*

三人の斬込み隊/岩村昌澄 37

ビェトナムの子どもとフランス軍/古川原 49

馬小屋の中国少年/黒藪次男 56

ニューブリデン島敗走記/森政一 64

おばけ兵隊の誇り/梅田利市 きき書き 滋野透子 79

敗兵と馬/木下一夫 88

*本土空襲*

空襲時の家庭心得/今井太郎 きき書き 梶原憲二 95

東京・三月十日/石井和子 101

七つの位牌/田中明子 110

空襲と金魚屋/黒川常幸 122

*沖縄のたたかい*

戦争は人を狂わせる/きき書き 徳田澰(きよ) 130

父にきく沖縄戦/兼島秀光 きき書き 兼島清 142

祖母にきく沖縄戦/新垣ウシ きき書き 新垣徹 146

*村のはなし・町のはなし*

召集のがれ/小野春夫 149

生きとってよかった/松田トモ きき書き 竹入希代志 163

天気予報のきえた日/増田善信 173

アメリカ兵の首きり/きき書き 小沢長治 181

戦争への道すじ―あとがき― 来栖良夫 187

 

語りつぐ戦争体験 3 骨壺(こつつぼ)

日本児童文学者協会●日本子どもを守る会編 草土文化 1979年10月25日初版

*子どものとき戦争があった*

ギンガミ・ボールがふってきた/ハーバード・オナガ きき書き 柴田克子 6

とばなかった少年飛行兵/岡村正昭 19

つくられた映像/牧ひでを 29

*わが戦記*

老朱の首/小山田正 34

報道班員海戦記/山根重視 45

骨壺(こつつぼ)/小川文夫 55

原子爆弾がおとされた*

由朗の弁当箱/六岡シカョ 68

お人形トコちゃん/真実井房子 79

かあさん がんばる/隆杉京子 90

*敗戦のあと*

病人捕虜の貨車/菊池敬一 100

収容所のバイオリン/山田敏文 114

インドの捕虜収容所/曽我季義 126

*村のはなし・町のはなし*

夏みかん/間仲久子 144

セミになった兵隊/菜村すみえ 153

戦争よ おわれ/寺沢美智恵 160

逆密航記/井上二美 170

日中戦争―あとがき― 来栖良夫 187

 

語りつぐ戦争体験 4 ビルマのくず湯

日本児童文学者協会●日本子どもを守る会編 草土文化 1979年12月7日初版

*子どものとき戦争があった*

四年間の足あらい/色摩ケサノ 6

陽気なソ連兵と中学生/春日康信 12

お山の杉の子/寺田穂積 25

*わが戦記*

ビルマのくず湯/松島順 きき書き 松島光秋 31

わたしのインパール作戦/堀茂 42

われら海軍補充兵/刈谷利之 きき書き 市原麟一郎 61

マラリア/田中広美 74

太田五年兵どの/高橋邦安 86

*少女たちの戦争*

軍需工場と憲兵隊/鈴木三枝子 97

白衣の少女たち/肥後喜久恵 きき書き 小嶋雄二 108

病院船の六か月/草野アヤ子 115

*すてられた満洲移民*

七星坂下開拓団/西尾保 きき書き 加藤千満子 122

更級郷の全滅/塚田浅江 きき書き 永井袈裟美 134

*村のはなし・町のはなし*

あの少年は/大蔵静子 150

九大生体解剖事件/世良絹子 155

焼津基地ものがたり/小長谷福太郎 164

戦争がのこした名立町事件/きき書き 本間芳男 176

太平洋戦争はじまる―あとがき― 来栖良夫 187

 

語りつぐ戦争体験 5 神の子たち

日本児童文学者協会●日本子どもを守る会編 草土文化 1979年12月20日初版

*子どものとき戦争があった*

神の子たち/田坂常和 6

日本たたかうべからず/徳永和子 20

少年と硫黄島赤間健吾 きき書き 小杉允子 26

最後のセレナード/市丸美恵子 きき書き 小杉允子 34

*わが戦記*

胸の赤マルをつけ/石川博 きき書き 鈴木幸吉 45

グアム島戦記/松浦昌栄 きき書き 米山正信 54

八路軍への脱出まで/平野幸男 79

*学徒動員の日び*

魔の六月九日/寺沢正美 98

原爆の長崎へ/福島康人 109

*日本の土をふむまで*

旧正月のいただきもの/酒井国太郎 きき書き 分林悦子 119

栗まんじゅうのジャングィ/水野尚子 124

引揚げ船宗谷/石塚黎子 134

*村のはなし・町のはなし*

御民われ/長浜美智子 147

雑炊食堂から闇市へ/島原落穂 156

桶やの戦争/山崎義春 きき書き 小野和 165

ハマユウの花/尾島真次 きき書き 桜井信夫 177

平和のもどるまで―あとがき― 来栖良夫 187