6月のTwitter備忘録。

鳴海昌平さんのコメントにユリイカ!<城定秀夫という監督は、変な言い方だが、「人を思いやる気持ちを画面で撮れる人」ではないかと思う。>http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/blog-entry-247.html(2010年6月4日)

ビルマVJ』ようやく拝見。カメラが三秒以上じっとしていられなさそうな状況だからこそ、「聴かせる映画」として面白かったです!お坊さんたちの「赤い行進」にもらい泣き。(2010年6月4日)

続いて『LINE』もようやく拝見。なるほど、これはシナリオを書く代わりにカメラを回したみたいな「本人主演の劇映画」として面白いです。お父さんとムスコが「名優」だなあ。そう言えば『アヒルの子』も名優揃いのホームドラマでした(2010年6月4日)

『月あかりの下で ある定時制高校の記憶』試写で拝見。クラスの九割以上が不登校経験ありのリベンジ高校生活がいきいきと描かれます。「授業に出ないのに皆勤賞」だったヤンキー娘サチコちゃんが次第にクラスに溶け込んでいく過程にもらい泣き!7/3(土)文京シビックにて東京初上映。(2010年6月9日)

今夜19時半から「短篇調査団(100)公害の巻」http://d.hatena.ne.jp/tancho/東映教育映画部プレゼンツ『空がこんなに青いとは』(1970)の、子供たちが工場に侵入して行う「合唱デモ」が見どころです!さすがは東映、そして70年代。(2010年6月10日)

短篇調査団100回突破!(お忙しいところ、名札をつけたまま駆けつけてくださったHさんに特に感謝致します!!)『空がこんなに青いとは』NHK版の大阪市大正区=沖縄出身の方が多いことと、東映版の「お父さんの故郷の南の島」という設定には、本土復帰を控えた世相が反映されていたのかも。(2010年6月10日)

石本統吉・姫田忠義・羽仁進・松川八洲雄・時枝俊江・羽田澄子土本典昭黒木和雄!8人の記録映画作家による珠玉の9作品収録!「日本のドキュメンタリー 生活・文化編DVDBOX」発売開始!(2010年6月11日)

大阪NDS作品『中村のイヤギ』@neoneo坐「温故知新」。伊丹空港脇のコリアタウン「無血立ち退き」から、在日一世の万感の思いを想像させる展開が心に響きます。立ち退きを在日女性と尾道市役所職員の双方から撮った土本典昭監督『市民戦争』(1965)と二本立希望!(2010年6月13日)

ミツバチの羽音と地球の回転』@早稲田大学。北米型「明るい問題提起」映画の系譜に連なる軽やかな語り口で面白かった!三部構成の真ん中にエコの「本場」スウェーデンを挟むことで、日本人が考えたこともない電力の自由化=「未来の民主化」まで示唆しちゃう構成はお見事!(2010年6月16日)

『音の城♪音の海』@UPLINK、面白い!気の向くままに音を出すよろこびから、みんなの音を合わせる楽しさに至るまでを的確に捉えた構成で、副題通りの「Sound to Music」=音楽誕生を体験!有名ミュージシャン頼みの「自称・音楽ドキュメンタリー」に飽きた皆さまは必見!(2010年6月18日)

『アイ・コンタクト』試写で拝見。デフリンピック女子サッカー日本代表の戦いを見せる前に、そもそも「聞こえない生活」とはどういうことかを丹念にインタビューした周到な構成が効を奏して、対デンマーク終戦は観客全員が「音のない世界」で手に汗握る展開に。9/18よりポレポレ東中野で公開。(2010年6月19日)

昭和のくらし博物館製作の『昭和の家事』上映会。洗い張りやおはぎ作りなど、今や失われた家庭の仕事を「わざわざ」映像に遺すことで、日本女性の労働の歴史まで眺望する好企画。撮影後20年を経て、小泉和子館長のホームムービーとして纏まったのは結果的には正解だったかも。8/8にも上映会があります。(2010年6月22日)

ミツバチの羽音と地球の回転』の「未来」志向に対して、『祝(ほうり)の島』は上関原発反対運動の根底にある、山口県祝島の「今」のくらしと風土を丁寧に映像化。美しい撮影(大久保千奈さん)と的確な編集(大ベテランの四宮鉄男さん!)に拍手。鑑賞順序はミツバチ→祝の島をおススメ!(2010年6月23日)

ちなみに『祝の島』には別作品の撮影クルーもたびたび登場。神楽の場面で『ミツバチ…』のキャメラマン岩田まき子さん、コンサートの場面にはドキュメンタリージャパン山崎裕さんが「とびいり出演」してました。(2010年6月23日)

ニュース映画キャメラマン松本久弥氏の生涯をフランキー堺主演で映画化した『ぶっつけ本番』(1958)面白い!挿入されるニュース映画が全て本物の「松本久弥傑作集」なのに加えて、絶頂期のフラさんも居残り佐平次ばりに「スクープに憑かれた男」を快演!神保町シアターで明後日・金曜(6/25)が最終上映。(2010年6月23日)

ポレポレ東中野・城定秀夫特集で『デコトラ★ギャル奈美2 爆走!!夜露死苦編』。予算がダウンしても内容はスケールアップしてて呆れる(笑)。併映のデビュー作『押し入れ』から一貫して、クライアントの要求を真正面から受け止めた上で「笑えて泣ける映画」に仕上げる手腕にあらためて脱帽。(2010年6月24日)

6/26(土)よりNHK-BS2で5日連続放送「ザ・ベストテレビ2010」。初日14:59頃から放送のギャラクシー大賞『死刑囚 永山則夫』は撮影が山崎裕さん。奇しくも同時刻、シネマヴェーラでは『略称・連続射殺魔』が!(こちらにも山崎さんがスタッフ参加してますね)(2010年6月26日)